[Nanami] 小林りんさん:留学経験についてインタビュー

皆さんこんにちは!そして、夏休みの間にほぼブログ更新していなくて申し訳ございませんでした。。。Nanamiです。

この記事も夏休みが終る前に書こうと思っていたのに、いつの間にかスミスでの新学期が始まってから2週間もすぎてました。笑



今年の夏、私は毎年恒例のインターナショナル•スクール•オブ•アジア軽井沢 (ISAK)でのサマースクールでカウンセラーとして参加しました。毎年このように世界中の子供達と一緒に貴重な時間を過ごせることが嬉しいです。今日はそのサマースクールでの経験について書くのではなく、ISAKの代表理事、小林りんさんを紹介したいと思います。

以前スミスミのYouTubeチャンネルでも紹介したように、小林りんさんは日経ビジネスの「チェンジ•メーカー•オブ•ザ•イヤー2013」やアエラの「日本を立て直す100人」などに選ばれ、今ではフォーブス•ジャパンの表紙を飾るようなスーパーウーマンなのです。


そんな注目を浴びている小林りんさんとのインタビューをゲットしました!小林さんはカナダのUnited World College (UWC)全寮制高校を卒業し、アメリカのスタンフォード大学にも留学経験があることで、彼女の留学についてとても興味がありました。

Q1. まず、なぜUWCに留学しようと思ったのですか?

「私は小•中•高一までずっと日本の公立の学校に通っていたのですが、日本の公立の学校から公立の大学を目指そうと思うと、教科まんべんなく出来ないといけないのですよね。でも私は『数学は赤点!英語は満点!』みたいな感じでものすごく極端でしたね。で、そういう人は日本では評価されないのですよね。それで、このまま行くと日本の良い大学に入れないだろう(!)と思った現実逃避が半分くらいと、その中で英語や国語や社会の先生から『いや、君はココがすごい出来るから、ココを伸ばせる所に行けばいいんじゃないか?』と言われました。特に推薦状を書いてくれた英語の先生は海外に行けばもっと自分の長所を伸ばしてくれる良い学校があるのではないか、と言っていました。」

小林りんさんの魅力的な部分を良く知ってくれていた先生方がその長所を伸ばすために留学という選択を進めたおかげでUWCへ行くことになったらしいですね。やはり、先生の影響は大きいですね!

Q2. では、カナダでの留学経験で自分はどのように成長したか詳しく教えてください。

「UWCに入った時は日本の受験レベルの英語力で行ったので、カナダに行って初めてまったく英語の解らない環境で、授業も解らない、テストも出来ない、友達もできない、彼氏もできない(笑)、何も私はできない...『私本当にイケテないなー』と言うビックリするような挫折をしました。でも、この経験でどう成長したかと言うと、初めてそういう人の気持がわかるようになった。自分は当時まで生徒会の役員や学級委員ばっかりするような生徒だったので、あまり発言しない人や勉強が解らない人の気持を本当には理解できていなかったと思う。帰ってきたら皆に丸くなったね、って言われました。(笑)」

挫折をするとは大切な事ですね。誰でも最初は失敗するけど、そこからどう前に進むかがポイントですね。失敗をするからこそ学ぶ事ができて、自分に挑戦する事でより強い人間になれるはず。

「そして、UWCでの二つ目の成長とは、UWCで仲良くなったメキシコ人の女の子の実家へ行った時の現体験からです。当時のカナダUWC生徒は、みんな全額奨学金をもらっていて、学校にいる間は誰がどのような家庭環境から来ているのか知りませんでした。彼女の実家を訪れてから初めて貧しい家庭であることに衝撃を受けました。特に衝撃的だったのが雨水をドラム缶で集めて洗濯板のような物で洗濯をしていたこと。すると、彼女は『こんなのミドルクラスだよ』と言って、そして初めてメキシコシティーのスラム街に連れて行ってもらった。今でもあの灼熱の暑い中での風景や匂いをものすごい覚えています。もちろんドキュメンタリー映画などでこのような風景は見た事あったけど、現体験をしたことであらためてこのような格差があることに気付き、いかに自分が恵まれているか初めて感じ、その恵まれた立場にいる人間がやらなければいけない社会的使命を感じました。」

実際に世界を自分の目で見て、自分の体で体験することで遠く離れた国の現実が理解できるらしいです。小林りんさんはこのメキシコでの経験が原体験で今の仕事につながったみたいです。

Q3. アメリカのスタンフォード大学ではどのような成長をしましたか教えてください。

「UWCと比べて、スタンフォード大学ではまったく違う学びがありましたね。それは、モルガン•スタンレーや国連で働いている間に英語でのコミュニケーションに慣れてからスタンフォードへ行ったので。スタンフォードでは自分が大好きな国際教育政策の勉強に追求できる喜び、そして初めて勉強が楽しいと思えた。(笑)社会人になってから自分の中に知的好奇心がわいてきて、これを勉強したいと思った。」

大好きな事を勉強する楽しさはとても良く分かります。小林りんさんはスタンフォードで書いた教育援助の効果について論文の事を熱心に語ってくれました。彼女は本当に教育で世界を変えたいのですね。

Q4. 留学で得た経験は今の仕事にどのようにつながっていますか?

「国連で働いている時に児童就労の犠牲になって学校へ通えない子供達のための活動をしていたけど、ぼんやりと『これでは焼け石に水だな』と思っていたところに谷家衛さんから学校を造ろうと誘われて、その瞬間学校のイメージができた。カナダの学校に行っていたので、ああいう緑の中の学校に、沢山の国籍の人が、色々なバックグラウンドから来て、奨学金をもらって切磋琢磨する。自分の限界に挑戦して、本当に自分の可能性を掴むことができる学校のイメージが見えました。」

↓軽井沢の緑に囲まれたISAKの校舎↓


「UWCの頃は英語ができなかったので、毎日日本語で復習して、人に二倍三倍は勉強していて、他の人と交際する暇がなかった。でもスタンフォードではネットワークを広めることができて、ISAKの立ち上げる初期の段階ではそのスタンフォードで出会った人たちに手伝ってもらっていました。あとは、1-2年目のサマースクールでは生徒が集まらなかったので、スタンフォードの日本卒業生協会を通して応募者を募集しました。あらゆる所でスタンフォードのネットワークを使いましたね。(笑)」

• • •

以上、ISAKの代表理事、小林りんさんとのインタビューでした。実は留学意外にもフェミニズムや働く女性としてについても質問してみましたが、今回のブログはこの時点でかなり長くなってしまったので、続きは次回の更新までのお楽しみです。小林りんさん、忙しいところ私の質問に丁寧に対応して下さってありがとうございました。これからも私はISAKを応援します!

*修正:「学級生徒会長や学級生徒委員」から「生徒会の役員や学級委員」(9月23日16:45PM EST)

コメント

このブログの人気の投稿

[Momoha] 自己紹介

スミス大学の学食について

スミスと日本の大学の違い