[Hanae] 日本語と英語 − バイリンガルになるまでの過程 −

みなさんこんにちは!11月に入って一段と寒くなってきましたね。スミス生はThanksgiving基、感謝際の休みまでをウキウキしながらカウントダウンしています。中にはクリスマスまで金曜日があと6回などと数えてる人もいました(笑)。私も実家の料理や猫が恋しいです。

今回は、私のバイリンガルになるまでの過程について書きたいと思います。スミスに来てから、日本人の人たちと接する機会が沢山増え、よく「いつからアメリカにいるの」または「いつまで日本にいたの」と聞かれることが多くなりました。私はその度に、小学校2年生を終えてすぐアメリカに引っ越したことを伝えます。すると殆どの人たちが口を揃えて、「日本語がうまいね」と言ってくれます。お世辞も入っていると思いますが、私の日本語がどうやって伸びたか、そしてどうやって自分をバイリンガルと呼べるまでに至ったかにはいくつか理由があります。

アメリカに越してきた当初、私は親の都合で日本を離れた事がとても不満でした。仲の良かった友達、おいしい日本食、知ってる言葉など自分のアイデンティティーである全てを捨てなくてはならなかったからです。今となっては別に捨てる必要はないと十分思っていますが、8歳の自分はそんな簡単に割り切れる事は出来ませんでした。最初の数年は毎日のように「日本に帰りたい」と、英語をまったく勉強せずに親を困らせていました。そんな私の逃げ道は限られており、日本のテレビばっかり見たり、ネットで日本語のゲームをしたりしていました。意味もわからないのにテレビジャパンでやっていた吹き替え版冬ソナなどを一生懸命見ていたのは今でも覚えてます。おかげで英語は全然上達しない一方、日本語ばかりうまくなっていました。

その中でも、一番私の日本語力に影響を施したのはマンガです。友達の勧めで、月刊少女マンガ「ちゃお」などにはまり、瞬く間に日本語を読むようになりました。マンガなんかで日本語がうまくなるなんて・・・と思う人もいるかもしれませんが、私は毎日のようにマンガを読みふけり、知らないうちにふりがなが無くても漢字が読めるようになったり、単語のレパートリーが増えたりしていました。今でも普通に様々なジャンルのマンガを時間があったら読んでいます。私の場合はマンガでしたが、やはり自分が熱心になっているものの影響力はすごいんだな、と今でも思います。

他にも、ニューヨークで日本語の補習校に2年間、小学校4年生と5年生、を親の配慮で通わせてもらったこともあり、筆記はまったくもってダメですが、読むこと・話すこと・聞きとる事に関しては不自由はしていません。英語も小学校5年生の時、成績が悪すぎて現地校を留年するはめになり、「このままじゃいけない!」と思い、成績にこだわり始めました。当時私はとても悔しく、恥ずかしい思いをしたのを覚えてます。その悔しさをバネにして、受験のある進学校に高校から入る事もでき、無事スミスにも入学出来ました。時折おかしい日本語や英語もでますが、おかげさまで今ではバイリンガルのレベルまで持ってこれるようになりました。

今回のブログエントリーを読んでくださったらわかるように、私の日本語が伸びたのは、本来やるべき事をやらずに日本の番組を見たり、マンガなどを読んだりしていたからです。英語が伸びたのはそのツケがまわって、自分の英語力が低すぎた事に悔しさを感じたからです。あの時最初からちゃんと英語を勉強していればもっと英語が出来ていたはずなのに・・・と今でも思います。私は決して小さい頃から英才教育を受けて今に至る訳ではありません。さまざまな要因が加わり、たまたま結果オーライで日本語も英語もそこそこまで出来るようになりました。

さて、今回のエントリーを通してみなさんに伝えたかったのは、教育にはさまざまな形があるんだなと言う事です。エリート校に通ってるからと言ってそれが全てでもありませんし、また学生時代を勉強以外のことに没頭していたからと言ってそれもまた全ではありません。みなさんも耳タコだとは思いますが、本当に大切なのは自分が何をしたいか、そしてそれを成し遂げるための道ははひとそれぞれと言う事です。私のように少し遠回りをしてたどり着く人もいれば、あっという間にたどり着く人もいるでしょう。大事なのは自分のペースで、周りの景色を楽しみながらそこにたどり着く事だと私は常々思います。私のバイリンガル事情から少しばかり飛躍しすぎた気もしますが、少しでも共感していただけたら、幸いです。

今回のエントリーとは関係ありませんが、以下の写真は数週間前パラダイス・ポンドで友達とカヤックをした際に撮ったものです。貸し出しは無料!みなさんもスミスに来る機会があれば是非試してみてください!カンヌもありますよ!




はなえ

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